鹿茸大補湯の効能、高齢出産と漢方療法

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高齢出産では、妊娠をさまたげる生理不順や、流産癖など、さまざまな障害がたちはだかり、懐妊の足をひっぱるものです。生理不順では、婦人科などでは、すぐにホルモン療法を患者に勧めるところも多いようです。過多月経であれば、子宮筋腫や子宮内膜症に由来するものも多いし痛みも伴うものです。排卵機能障害によって無月経や過少月経になることもありますし、子宮発育不全などもあります。副作用も強いホルモン治療に取り組む前に、漢方薬による体質改善を試みてみることをおすすめします。

漢方薬は自然な作用でホルモンを整えてくれる

漢方薬の中でも、当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)は、かなり広く使えて、効果も出やすい処方です。疲れやすくて冷え性で、貧血気味の人には当帰芍薬散があっています。生理になるとイライラがひどくなり、情緒が不安定になるタイプの女性には、加味逍遥散(かみしょうようさん)があっています。つわりの不快さを少しでもやわらげたい時、ハーブティの中には、つわりの症状を緩和するものがいろいろあります。ハーブティーを上手に活用すると、つわりに苦しむこともなくなります。ハーブティーは配合により、飲むのに適した時期がそれぞれ違います。妊娠初期から中期のつわりには、それをコントロールできる専用のハーブを使いましょう。ハーブの知識は、一般用の書籍で、誰でも学ぶことができます。それぞれの症状にふさわしいハーブを選択するには、書籍で基礎知識を吸収すると便利です。アロマセラピーも、つわりの緩和にとても良いです。

鹿茸大補湯、漢方の古典「東医宝鑑」1610年に完成

不妊によい漢方として有名な鹿茸大補湯(ろくじょうだいほとう)は、漢方の古典として名高い「東医宝鑑」の中に収載されています。この処方は昔から、不妊症の特効薬とされてきた有名な漢方処方のひとつです。朝鮮半島の漢方医が当時、評価が高く実用的であった優れた漢方処方を、中国や朝鮮半島のものから厳選して、書物にまとめた名著です。その中でも、鹿茸大補湯は、不妊症を改善させる処方として重視されています。古典では妊娠に導く処方とされているほどなのです。日本でも江戸時代には広く知られ、用いられてきました。そして、現在も、日本で入手できる処方です。これ以外には、漢方で不妊症の解決には、女性に八味地黄丸(はちみじおうがん)という処方を服用させることが多いです。

腎の気(精力)を補充して妊娠に

一方、男性には、同じもののほか、補中益気湯(ほちゅうえっきとう)を服用させます。これは近年になってわかったことですが、精子の運動能力を高めるという効果があるのが、補中益気湯なのです。この組み合わせで妊娠に導くというやり方が、多く行われています。妊娠と重要な関連のある、腎虚という漢方の病態概念があります。これによれば、男女とも、精力低下が不妊の大きな原因であり、これに対する滋養強壮の漢方処方が多種類存在します。これらの処方を適切に使うことが不妊症の改善のために重要な東洋医学的手段なのですが、日本では従来、これに八味丸地黄丸を男女とも服用させてきました。これに併用する形で、男性には補中益気湯(ほちゅうえっきとう)で補気を促進させ、女性には当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)を併用させることで、受胎の促進と流産予防を実現して、安産に導く方法がとられています。

高齢出産の強い味方

鹿茸という動物生薬は、鹿の幼角から得られるもので、腎虚を速やかに治し、腎の陽気を補充して、生殖能力を男女ともに活性化させるすぐれた天然成分なのです。鹿茸大補湯は、鹿茸を主薬にしているところが、大きな特徴です。このほか、人参、ニクジュヨウ、熟地黄、トチュウなどの補腎の生薬、そして芍薬、ビャクジュツ、当帰といった補血の生薬、その他、セッコク・五味子、半夏、オウギ、ブクリョウ、大棗、甘草、生姜、附子から構成されています。主に、性欲の減退や生殖能力の衰えを回復させることが、鹿茸大補湯の大きな特徴なのです。その他、過労や大病、慢性病による消耗を癒し、腎虚を治癒させ虚弱体質を改善させてくれます。

東洋医学の腎虚は性欲減退、勃起不全、ED

また、女性では無月経、不妊症、流産癖、子宮内での胎児死亡などは、腎虚があるために起こると考えられてきました。それらを治癒させるための処方として完成したのが、鹿茸大補湯なのです。早く確実に子宝を望むのであれば、少し高いお薬ですが、鹿茸大補湯が、おすすめです。高齢出産を望む場合、夫婦でいっしょに服用することで早く子宝が得られることでしょう。鹿茸大補湯の効能記載は、「補血健胃、強壮、食欲増進、疲労回復、神経痛、関節炎、肩こり、冷え症」といった表現になっていますが、これは、腎虚において出現するいろいろな症状を列記したものなのです。鹿茸大補丸と呼ばれる場合もあります。

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